大分暑くなってきました。夏野菜の準備と草刈に忙しい毎日です。
夏野菜の準備をしていて思うことが、慣行農法の野菜栽培はだいぶ季節を無視したものになっているということです。例えば、ホームセンターでは、トマトやナスといった夏野菜の苗が4月中から売られているのを見かけます。
これは明らかに早すぎます。この時期は夏野菜にとってはまだ寒い時期ですので、もし畑に植えるなら、ビニールトンネル等のなんらかの資材が必要になってきます。ちなみに、こういった苗は2~3月に種を蒔き、ビニールハウス等で育てられた苗です。
では、いつ頃が本来の夏野菜の種まき時期なのか。それが今頃の時期なのです。
今の時期、畑を見ていると、冬から春にかけて生えてきた草に花が咲き、少し枯れ始め元気が無くなっているのが分かります。一方地面をよく見ていると、新しい草の芽が色々と出ていることにも気づきます。今芽吹き始めているのが夏草の芽なのです。
ですので、トマトやナスといった夏野菜の種まき時期も、本来は今の時期になるのです。ビニールハウス等で苗を作った場合、畑に定植するのも、夏草が生え始めてくる、今の時期となります。
今の主流の野菜栽培はだいぶ季節感を無視したものになっています。季節を無視していますので、なかなか発芽しなかったり病気になったりということも多くなってしまうのです。
というわけで、私の場合は、この時期に夏野菜の種を蒔いたり、ビニールハウスで作った苗を畑に定植し始めたりしています。
これまでは、慣行農法の教科書の載っているように、かなり大きくなった苗を定植していたのですが、今年は少し定植のタイミングを変えまして、本葉が1~2枚出たくらいの小さな苗の状態で畑に定植しています。無肥料栽培ですので、できるだけ早い段階で畑に植えたほうが上手く育つかと思った為です。
しかし、苗が小さいと虫に食べられやすくなったり、急激な天候の変化に弱くなったりするので一長一短ではあります。
昨年は、初めてミニトマトが沢山採れました。今年も豊作となってくれるか楽しみにしているところです。