トマトのソバージュ栽培

今年、試してみようとしているトマトのソバージュ栽培についてです。

ソバージュ栽培とは

ソバージュとはフランス語のsauvage(野生の)という言葉が語源です。トマトの芽かきを極力せずに、できるだけ自然に近い姿で栽培する方法です。放任栽培と呼ばれることもあります。

 

栽培法

露地栽培で行います。栽培方法はキュウリやサヤエンドウを鉄パイプのトンネルとネットを使用して育てるイメージと同じです。幅2m高さ2m程度のトンネルができるようにアーチパイプをいくつか立て、そこにキュウリネットを張ります。

トマトはネット根元に、株間を広めに(1m程度)植えます。あとは、適宜ネットに誘引をしつつ基本的に放任で育てます。主な手入れは、トマトが育ってきた際に、風通しを良くするために、第二果房・地上50cmくらいまでの枝葉を落とすことくらいです。

上手く育てられれば、トマトで緑のトンネルを作ることができます。

イメージが湧かない場合は、「トマト ソバージュ栽培」で検索をすると、簡単に実際の栽培風景が見つかります。

 

ソバージュ栽培をするメリット

商業用のトマト栽培は、ハウス栽培が一般的なのですがソバージュ栽培だと露地栽培になり、資材の費用もハウスに比べて抑えることができます。

更に芽かきをしないため、手間を省くことができ、わき目を伸ばし枝葉を増やすため環境の変化に強くなります。例えば、枝葉が増えるので水が蓄えられ、乾燥に強くなり、また、雨が降った際にトマトが割れてしまうのは、吸い上げた水が実に大量に送られてしまうせいなのですが、枝葉が多いため雨が降った場合に吸い上げた水分が分散されるため、実が割れ難くなるといった具合です。

 

ソバージュ栽培に適した品種

芯止まり系と呼ばれている、わき目が伸び横に広がっていく品種が適しています。この品種は、主に加熱して食べる加工用トマトで多く見られます。サンマルツァーノトマト等が有名です。

 

私の畑のソバージュ栽培

以上がソバージュ栽培の概要です。ただ、私の畑では畝の形が少し特殊なのとキュウリ用のアーチパイプがそれなりに高価で用意しにくいこともあり、教科書通りの栽培方法は少し難しいです。

では、今回どうやったかというと、冒頭の写真のように、キュウリ用のネットを斜めに張り、そこにトマトを茂らせていく方法を考えてみました。

完全に私のオリジナルのため、上手くいくかは分かりません。心配な点は、トマトの重さにネットと支柱が耐えられるか、台風等の強風に耐えられるかという点です。

植えた品種は、サンマルツァーノトマトのほかにも、一般的な大玉トマト、ミニトマトも植えてみました。

私の畑のように野菜以外に雑草も沢山生えている畑では、こういった自然にできるだけ近い形で育てる方法は適していると思うのですが、実験結果はどうなるでしょうか。

トマトはここ3年、育てやすいミニトマトも含めて、あまり上手く栽培できていません。今回、この新しい栽培方法がどうなるか非常に楽しみです。

ネットの脇に定植したトマト

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