鶏の解体を行いました。
研修先には、小さいながらも鶏小屋がありそこには三羽の雌鳥が飼われています。4年近くいるそうなのですが、卵も産まなくなったので新しい鶏を飼うことにするとのことで、その三羽を絞めて、解体することになったのです。
中学生の頃、理科の授業でイカの解体をしたことがあるくらいで、このような作業は初めの経験でした。
手順を簡単に説明します。
まず、鶏を脚立に逆さに吊るし首の頚動脈を切り血抜きをします。
首を切り、血が抜けていき、少し経つと死んでしまうわけですが、死ぬ直前に断末魔の痙攣をする鶏もおり、それを見るのが、ちょっと辛かったです。
血はポタリポタリと落ちる程度で、思ったより出ませんでした。
血が抜けたら、首を胴体から切り離し、沸騰したお湯に1分ほど入れます。
こうすることで、羽が抜けやすくなるので、羽を全てむしります。羽は以外と簡単にスポスポと抜けました。
羽を全て抜き終わると、クリスマスで食べるような鶏の丸焼きのような姿になります。このくらいになると、「鶏」というより「肉」という気がしてきます。
その後、モモ肉、手羽、胸肉、ササミといった部分に解体します。肉と骨とを切り離すのがなかなか難しく、お店で売っているような綺麗な形になりません。私が取り出したササミはボロボロのササミになってしまいました。
食べるために取り出しはしませんでしたが、レバー(肝臓)、ハツ(心臓)、砂肝等の内臓関係も確認しました。
その後、お昼御飯にその鶏肉で野菜炒めを作りました。
お店で売っているのと比べ、肉はかなり硬かったです。モモ肉は小さめに切ったのでなんとか食べられましたが、そのまま焼いた手羽は、歯で噛み千切ることができなく食べるのを断念しました。
生まれて4年以上も経っていたため、硬かったようで、「肉として食べるには、生後1年くらいが美味しい」という話でした。
鶏の解体を一通り行ったことは、非常に良い経験でした。始める前は、自分がどんな気持ちになるか、かなり不安でしたが、意外と冷静に全ての作業を終えることができました。今まで動いていた鳥が、昼食の御飯になっているというのは、少し不思議な気持ちでした。
地元に戻って鶏を飼うかどうかは分かりませんが、もし機会があれば、また解体を行ってみたいと考えています。