農家になりたいと思ったきっかけになった出来事については、別の機会に書くことにして、今回は「新・農業人フェア」について書きたいと思います。
このイベントは、農家、農業法人や自治体がそれぞれ出したブースを来場者が自由に回り、話を聞けるというものです。(詳細は、「新・農業人フェア」のウェブサイトをご覧ください。)
私が参加したのは、2015年10月3日に東京の池袋サンシャインシティで開催したイベントでした。
農業について素人の私としては、参加して良かったと感じました。
池袋サンシャインシティに行くのは初めてで、若干迷いながらも会場に辿り着きました。会場のスタッフの方は、作業着を着ており、農家っぽさをアピールしているようでした。
入口で、資料(会場の案内図やブースの簡単な紹介)と各ブースを訪問した際の自己紹介シートを渡され、シートに記入をしました。
後は好きなようにブースを回るだけなのですが、200近いブースがあり、事前に行きたいブースを特に決めていなかった私は、どこに行こうか迷ってしまいました。
これから行く人は、事前にいくつかブースを決めておきましょう。(当たり前ですかね…。)個人農家としてブースを出しているところであっても、今の農家はウェブサイトを持っているところがほとんどですので、事前に情報を集めておくのが良いと思います。
私は入口でもらった、全ブースの情報が載った資料を見ながら行きたいところを決めました。このイベントに参加した目的の一つが、研修先を探すことでしたので、「研修受け入れをやっているところ」かつ「自分が農家をやる予定の近く(地元)」のブースを探しました。
近くを選んだ理由は、気候ができるだけ同じところが良いと考えたためです。
これで、行きたいブースが5~6個に絞り込めました。
そして、お目当てのブースを回ろうとしましたが、ブースによっては、他の参加者が話を聞いていたり、列を作って順番待ちをしていたりするところもあり、上手く空いているところを見計らっていく必要がありました。行きたいブースは、誰も同じようです。
また、壁側に面したブースのほうが並びやすかったり、壁によりかかって休憩する人が多かったりで、他のブースよりも人が多い気がしました。
行きたいブースに人がいて、行けない時は、資料だけを集めて配布しているコーナーがあったため、そこで目に付いた資料を端から貰っていました。
ブースでの話は、何を聞いてもいいと思いますが、私の場合は質問することをいくつか決めて、どのブースでも同じことを聞きました。
質問内容とどんな答えをだったかを、簡単にまとめると次のとおりです。
1 研修生の待遇(給料・住居・食事・休暇)
農家によって様々です。傾向としては、法人では月数万円の給料が出ることがあり、個人農家だと出ないイメージです。住居・食事は研修先次第。休暇は週1回から隔週1回の感じでした。
また、この質問をした際に、「青年収納給付金」という制度を始めてしりました。簡単にいってしまうと、研修中の2年間と就農してからの5年間、合わせて7年間150万円を毎年もらえるという制度です。この制度については、また後日書きたいと思います。
2 畑の大きさ
おおよそ3ha~10ha
3 農家を始めるにあたって必要な資本金と必要な資機材
軽トラは必須。初期資金は150~500万必要とのこと。トマト等のハウス栽培をやろうとするとかなりかかるようです。露地栽培を主にするなら150~300万円のイメージです。
4 農家をやっていて大変だったこと、良かったこと。
大変だったことは「最初の1~2年は時間が足りなく働く時間が多い。」「最初の数年は赤字だった。」「大変なことはない。」等がありました。
良かったことは「ストレスが無い。」「お客さんに美味しいと言ってもらえた。」をほぼ全ての農家の方が挙げていました。
行きたいブースを回り終えると、2~3時間くらい経っていました。
会場には、別に講演のスペースがあり、いろいろな方が講演していましたので、最後に時間が合った講演を20分ほど聞き、帰宅しました。時間があれば、他の公演も聞いてみたかったです。
私は、研修生を受けいれている農家を中心に回りましたが、他にも、社員を募集する農業法人のブース、様々な補助制度を実施し農家の受け入れに積極的な自治体のブース等も多くありました。
参加した感想としては、「とても良かった」です。
つても何もなく、農業に興味があるという人の最初のきっかけとして、生の農家の人と話す機会ができることは貴重です。
また、別の機会に書こうと思いますが、私が4月から研修に行く予定の研修先農家も、このイベントで訪ねたことがきっかけでした。
以上が、少し前の話になりますが、私が参加した「新・農業人フェア」についてでした。