「とう立ち」とは

写真の花はなんでしょうか。

答えは、「にんじんの花」です。

「とうが立って」しまい、収穫できなかった、にんじんをそのままにしていたら、こうなりました。

さて、「とうが立ってしまった。」または「花芽が上がってしまった。」ともいうのですが、この言葉、これは、どういったことなのでしょうか。

「とう(薹)」とは、花を咲かせる茎のこです。この茎が伸びることを「とう立ち」と言います。

植物の成長には、

・自分の体を大きくするための成長(栄養成長)

・種を残すための成長(生殖成長)

2つがあります。

つまり、「とう立ち」とは種を残すための生殖成長が始まったサインになります。

トマトやブロッコリーなど、花が咲き実を収穫する野菜はとう立ちしないと、野菜がとれません。

しかし、葉を食べる野菜、例えばレタスや小松菜などがとう立ちしてしまうと、葉が固くなり味が悪くなってしまいます。にんじんや大根なんかも、とうが立つと、スが入ってしまったり、スジばったりしてしまいます。こうなると、売り物にはなりません。

研修を始めるまで、「とう立ち」という言葉を聞いたことはありましたが、実感としてあまり良くわかっていませんでした。実際に自分で収穫し、出荷するとなると良くわかりますね。

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