会社に退職をいつ伝えるか

年度末ということで、退職の手続き等、何かと忙しく、久しぶりのブログ更新となりました。

今回は、私がどんな感じで職場に退職のことについて話したかを、書きたいと思います。

10月の農家見学を経て、10月の終わり頃には、退職し農家を目指す決心が着きました。

次は、職場にどのタイミングで、その旨を伝えるかです。
以前から、遅くても11月の末までにはと考えていました。
会社勤めしている方なら、経験がある方も多いと思いますが、この時期は自己評価や年度当初に立てた目標を元に、管理職との面談があるからです。
私の勤めている会社(市役所)も、この制度がありまして、その自己評価シートや異動先の希望を提出する期限が11月の末でした。
また、丁度この時期に、来年度の新規採用の試験の最終面接が始まる時期でもあり、もし私が退職することを考えると、この時期より遅く伝えるのは、周りの負担が大きくなってしまうと考えたからです。

結局、退職の意思を伝えたのは、11月の中頃になりました。
一番はじめに伝えたのが、直属の上司にあたる係長と同じ係の先輩です。
私の部署は課長以下、10名未満の小さめの部署で、私の係も係長を含め3人という比較的小さなところだったため、係長と先輩二人同時に伝えることにしました。

退職を決心したといっても伝えるには、なかなか勇気が必要で、言い出すタイミングも、なかなか掴めず、2~3日タイミングを計っていました。

週末で、次の日から休みというとき、今日こそ伝えようと決心しました。
業務時間終了後、係長と先輩の二人に近くの会議室に来てもらい、「3月31日で、退職したいと思っていまして。」と伝えました。
退職後、どうするつもりなのか、特に隠すつもりは無かったので、有機農家へ研修に1年間行き、その後、地元で、就農したいということを伝えました。
今まで、私はそんな素振りは全く見せていなかったこともあり、二人とも驚いて、何と言ったらいいか、という雰囲気でした。
とりあえず、まずは、課長に伝えるということになり、課長には係長から話してもらうことになりました。

その次の週、課長から呼び出しがあり、同じ話をしました。
課長も「本人がそういうなら仕方ない」とのことでした。
部長や人事の部署には、課長から伝えてもらえるとのことでした。

その後、年内は特に何もありませんでした。

年が明け、1月の休日に課長に誘われ、課長の知人で、趣味ではあるけれども、かなり大きな畑で野菜を作っている人の家に行き、その人の話を聞きながら、再度、考えが変わらないか確認されました。

課長と、課長のその知人は、「農業は大変だ。」ということを伝えて、私に考え直して欲しかったようです。
しかし、私の決心が変わらないことが分かると、課長の知人は「何かあれば、また来るといい。」と言ってくれました。
課長も最後は、「一番心配なところは、まだ農地がないところだ。私もいろいろと知り合いにもあたってみるよ。」と、言ってくれました。
農地の確保が、一番の問題でもあり、このように言ってもらえたのは、非常に嬉しかったです。
退職する部下のため、ここまでやってくれる上司はなかなかいないのではないでしょうか。
課長にはとても感謝しています。

その後、2月に、仕事が終わった後、課長が課の打ち合わせという形で場を設けてくれたため、そこで他の同僚にも退職することを伝えました。
この際にも、地元で農家になる予定だということまで、全て話しました。
伝えるのは、私の部署の中までで、内示まで他の部署には話さないということにもなりました。

その後、別部署でも親しい同僚には退職の件を伝えましたが、基本的に、退職後農家になることを考えていることは、皆に伝えています。
隠すようなことでもないですし、これからも地元でやっていく予定ですから、知っておいてもらった方が何かと良いと思うからです。
人の縁というものは、大切にしたいです。

伝えた後、今まで通り仕事をしていけるか、少し不安だったのですが、以外と何も変わりませんでした。現在も、職場の同僚とは特にギクシャクすることもなく、いつもどおりにやっています。

以上が、退職を職場に伝えた私の体験談でした。
日本では退職する人というのは、少ないと思うので、もし、迷っている人がいたら、「こんな雰囲気なんだなぁ」と少しでも参考になれば幸いです。

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