給付金の返還

農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)を返還しました。

農業次世代人材投資資金という制度は、国が実施している制度で、私が2年前に利用した際は「青年就農給付金」という名称でしたが、最近名称が変更されました。

どの様な制度か簡単に説明すると、農業を志す人に1年間150万円ずつ最長で7年間、つまり最大で1,050万円ものお金が国から給付されるという太っ腹な制度です。勿論細かい要件はあるのですが、詳しくは農林水産省のwebサイトや私が以前に書いた記事(ブログのカテゴリーの「青年就農給付金」から読めます。)を参考にしてみてください。

私の場合は、要件を満たすのが農家での研修期間にあたる1年間だけでしたので、1年間だけ150万円を貰っていました。

しかし、研修が終わってから、「農業法人に就職する」か自治体の農業委員会を通して「畑を正式に買い(または借り)、農家と認められる」必要があり、これができないと返還しなければなりません。

ここ1年、この二つに向けて努力してきたのですが、どうにも上手くいかず返還となりました。

知人・友人も協力してくれ、農地の情報をくれたのですが、自宅から遠い畑になってしまう等、上手く良い条件のものが見つかりませんでした。給付金についての前回の記事に詳しく書きましたが、上手くいかなかった一つの理由が私の家の近辺が「市街化区域」に指定されていたせいです。反対に「市街化区域外」であれば、自治体にもよりますが、かなり簡単に農地を借りることができます。農地を正式に手に入れようと考えている方は、この区域に指定されているかどうかを確認するのが良いと思います。

以上の理由で、要件を満たせなかったため、150万円を返還することになり、この9月に返還しました。一度もらった150万円を返さなければいけないのは、少しつらいものがありましたが、当初から返すことも想定に入れてはいましたので、諦めは付きやすかったです。

ちなみに、役所から送られてきた納付書を使い銀行でお金を振り込んだのですが、公共料金と同じような手続きになるようで、なるほどと思いました。

これで、農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)については、全て終わったわけですが、制度を使ってみての私の感想は、なかなか良い制度ではなかろうか、というものです。

私が申請したのは農家で研修していた1年間だけで、面接や書類提出等はありましたが、そこまで負担には感じませんでした。年150万円もの大金を貰うと考えれば十分許容範囲です。農家を志している人がいましたら、この制度の活用を是非とも検討したほうが良いと思います。

ただ、このお金だけをあてにしてしまうと、あまり条件が良くない農地を仕方なく借りることになってしまったり、自分の考えとは違う農業法人に就職しなければならなくなったりと、やりたいことが出来なくなってしまう可能性があるのでそこだけは注意したいところです。これから法律等の関係により、農地の環境も変わっていくことも考えられますし、給付金はあてにせず計画を立て、もし条件が上手く合えばもらっておくというのが、良いと思います。

 

♠♠♠二十四節気と七十二候♠♠♠
二十四節気・・・霜降(そうこう):朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りるころのこと。
七十二候・・・霜始めて降る(しもはじめてふる):霜が初めて降りるころ。(初候)(新暦では、およそ10月23日~10月27日ごろ)

 

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